原付バイクを売却するとき自賠責保険は解約する?残った保険料の行方は?

原付バイクを売ろうと思ったけど、そういえば自賠責保険ってどうしたらいいんだろう?

どうやって解約したらいいの?

そもそも解約したら保険料ってどうなるの?って不安に感じている人に向けてこの記事を書きました。

原付きバイクの売却とともに、自賠責保険は解約すべし

結論から言うと、原付きバイクを手放したのと同時に自賠責保険も解約するべきです。

なぜなら、残った自賠責保険料は、きちんと返還手続きをすると返金されるようになっているんです。

どういうことかざっくり説明すると、例えば、あなたが自賠責保険を60ヶ月(5年)で契約していて、12ヶ月しか乗らずに原付きバイクを売却した場合、残りの保険期間は48ヶ月(4年)残りますよね。

じゃあこの残った48ヶ月分の保険料はどうなるかというと、なにも手続きしない場合は1円も返ってこず、そのまま保険料が無駄になってしまいます。

でも、きちんと返還手続きをすることによって、残った期間の保険料に応じたお金が返ってくるんです。

なので何回も言いますが、損をしないためにも原付きバイクを手放したのと同時に自賠責保険も解約するべし!なんです。

でも、注意しないといけないのが、保険料は全額返ってきませんよ。ってこと。

 残った期間の保険料 = そのままの金額が返金

ではなく、

 残った期間の保険料 = 残った期間の保険料に応じた返金額

なんです。

具体的な金額は、下に一覧表として記載していますので、参考にしてください。

もう一つ、注意する点があります!それは、自分で自賠責保険の解約手続きをする必要があります。

バイク買取業者に売却をした場合は、自賠責保険料を上乗せして買取してくれるところもありますが、微々たる金額になるか、全く上乗せ無しの場合もある。ということを覚えておいてください。

自賠責保険を解約するタイミング

先ほど、自賠責保険を解約するタイミングは原付きバイクを手放したのと同時に。と言いましたが、具体的には、友人に原付きを譲渡したり、バイク業者に引き渡しが終わって、もう完全に原付きバイクがあなたの手元からなくなった時が解約のタイミングです。

ダメなタイミングは、まだ原付きバイクがあなたの手元にある場合。

家の駐車場に長年乗っていない原付きがあり、軽自動車税をを払いたくないという理由であえて一旦廃車にして自賠責を解約するっていうのは、よくありません。

なぜダメかと言うと、乗れる状態のバイクが駐車場あると、人も歩いていないし近くだから事故もしないし大丈夫だろうと軽い気持ちで乗ってしまう恐れはありませんか?

もしこの状況で、人を巻き込んだ事故を起こしてしまうと、あなたの人生はガラッと変わってしまいます。

そもそも、自賠責保険は法律で加入が定められているものであり、もし自賠責保険に入っていない状態で運転をすると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。

たとえ事故しなくても罰せられます。自賠責保険に加入せずに事故をすると、もう最悪な状況になります。

最悪な状況を避けるためにも、中途半端に保険を解約するのではなく、あなたの手元から原付きバイクがなくなってから、解約手続きはしてください。

手続きをすると自賠責保険料は戻ってくる

売却や廃車にするタイミングでまだ自賠責保険が残っているのであれば、保険会社に対して自賠責保険料の返還依頼をしてください。

念のために確認しておきますが、この記事で解説しているのは、任意保険じゃなくて「自賠責保険料」ですので、ご注意くださいね。

また、この記事の前半部分では、戻ってくる保険料を返金や返還と書いていましたが、後半からは、戻ってくる保険料は、返戻金と統一して書いていきます。

残っている期間に応じて戻ってくる保険料 = 返戻金(へんれいきん)

契約時期によって戻ってくる金額が違ってきます!

契約した長さ、残った保険期間の長さによって返戻金は変わってきます。さらに、自賠責を契約した時期によっても返戻金は変わってきます。

とてもややこしいのですが、返戻金の表を参考にしてみてください。

表のとおりにお金が返ってくるのではありません。あくまで、大体これくらい返ってくるんだなぁってレベルで見てください。

実際の金額は、自賠責保険会社に問い合わるのが確実!!

参考程度にしてくださいね。

保険の始期が2013年(平成25年)4月1日~2017年(平成29年)3月31日

契約月数
(保険料)
60か月
(13,980)
48か月
(12,300)
36か月
(10,590)
24か月
(8,850)
12か月
(7,070)
返戻金返戻金返戻金返戻金返戻金返戻金
60か月12,690
54か月11,370
48か月10,050
42か月8,7608,930
36か月7,4607,610
30か月6,1906,3206,450
24か月4,9205,0205,130
18か月3,6803,7503,8403,910
12か月2,4402,4802,5402,590
6か月1,2201,2401,2701,3001,320
1か月200210210220220

保険の始期が2017年(平成29年)4月1日~2020年(令和2年)3月31日

契約月数
(保険料)
60か月
(16,990)
48か月
(12,300)
36か月
(10,590)
24か月
(8,850)
12か月
(7,070)
返戻金返戻金返戻金返戻金返戻金返戻金
60か月11,980
54か月10,740
48か月9,490
42か月8,2708,440
36か月7,0407,190
30か月5,8505,9706,090
24か月4,6504,7404,840
18か月3,4803,5503,6203,700
12か月2,3002,3502,3902,450
6か月1,1501,1801,2001,2301,250
1か月190200200200210

保険の始期が2020年(令和2年)4月1日~2021年(令和3年)3月31日

契約月数
(保険料)
60か月
(14,380)
48か月
(12,600)
36か月
(10,790)
24か月
(8,950)
12か月
(7,060)
返戻金返戻金返戻金返戻金返戻金返戻金
60か月9,690
54か月8,280
48か月7,320
42か月6,3806,500
36か月5,4305,540
30か月4,5104,6004,690
24か月3,5903,6503,730
18か月2,6902,7302,7902,850
12か月1,7801,8101,8401,890
6か月890910920950960
1か月150150150160160

保険の始期が2021年(令和3年)4月1日以降

契約月数
(保険料)
60か月
(13,980)
48か月
(12,300)
36か月
(10,590)
24か月
(8,850)
12か月
(7,070)
返戻金返戻金返戻金返戻金返戻金返戻金
60か月8,730
54か月7,820
48か月6,910
42か月6,0206,140
36か月5,1305,230
30か月4,2604,3404,430
24か月3,3903,4503,520
18か月2,5402,5803,8403,910
12か月1,6801,7102,5402,590
6か月8408601,2701,3001,320
1か月140140210220220

解約日と返戻金の計算方法

返戻金には、解約日が大きく関係します。

なぜなら、解約日によって返ってくる金額が変わってくるからです。

この解約日は、あなたが自賠責保険会社に必要な書類を郵送して、保険会社がその書類を受け取った日。

あなたが、保険会社に解約の問い合わせをしたときでもなければ、書類を保険会社へ送った日でもありません。

あなたの書類が自賠責保険会社へ届いた日が解約日になるんです。ただし、あなたが郵送した書類に不備があったときは、後日郵送して、きちんと受理された日が解約日になるので、書類の書き方には注意しましょう。

返戻金は、自賠責保険が1か月以上残っていることが絶対の条件になります。

なので、書類をミスって残保険期間が短くなってしまうと、返ってくる金額も少なくなります。

自賠責を解約しようと思ったときは、まずは保険会社に連絡をして、解約に必要な書類を確認し、もれのない申請をしましょう。

各自賠責保険会社の連絡先は、下記のとおりです。

自賠責保険を取り扱っている保険会社の連絡先

自賠責保険料の返戻金の受け取り方

返戻金は、自賠責保険会社からあなたの金融機関の口座に振り込みとなります。

この金融機関の口座とは、解約時に郵送する書類に記載した口座のことです。銀行口座とゆうちょが選べます。

自賠責保険を解約する流れ

まずは自分が入っている自賠責保険の保険会社のホームページを見て、自賠責保険の解約に必要な書類を揃えます。

解約申請書は、保険会社から受け取るか、サイトからダウンロードできます。解約申請書に必要事項を記入し、必要書類を添付して保険会社に提出するとあなたがしないといけない作業はすべて完了。

あなたが解約の申請をした後は、保険会社が必要書類が揃っているかどうかや、解約条件を満たしているかどうかなどを確認します。

そのうえで、解約の手続きが完了すると、保険会社から解約のお知らせを受け取ることになります。

解約のお知らせは、郵送やメールで送られることがあります。

自賠責保険の解約に必要なもの

  • 自動車損害賠償責任保険証明書(原本)・・・自賠責保険
  • 軽自動車税廃車申告受付書(原付)・・・原付きを廃車したときにもらえる用紙
  • 保険契約者本人であることの確認書類・・・運転免許証、健康保険証など
  • 自動車損害賠償責任保険承認請求書・・・資料請求または保険会社のホームページからダウンロードできる
  • ステッカー(保険標章)・・・ナンバープレートにつけているやつ。なくても問題なし

上記の必要な書類をぱっと見てみると、揃えるのが大変そうだなと思ってしまうかもしれませんが、紛失してない限り、どれもすぐに用意できるものばかりです。

ただ、紛失していてもどれも再発行ができるので、心配はしなくて大丈夫。

ダメなのは、適当に書類を用意して保険会社に提出することです。

書類に不備があったときは解約日が遅くなり、返戻金にも影響が出てきますので、落ち着いてきちんと用意しておきましょう。

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